younger brother - train 和訳と考察

久々の更新ですが、私の人生で聴いてきた曲の中での圧倒的最高傑作younger brotherのtrainの和訳と考察をしたいと思います。

 

正直歌詞の方が公式で出てない+apple musicの歌詞が明らかに間違っている(意味が通ってない)為、様々なところから探してきた歌詞の情報を審議していい感じに組み合わせたものを和訳しています。ですので正確性には欠けると思いますが、何か「ここはこう聞こえる!」とか「ここの意味はこういうことじゃない?」などのご意見がありましたら是非是非コメントをお願いします!

 

では早速younger brother 3rdアルバムvaccine からtrainです。

 

The worlds flashing past

世界が輝きながら過ぎていく

So many others moving so fast

他の全てがあまりにも早く動いていく

I feel my hearts slow

鼓動が遅く感じる

*As we wander i don’t bow down

*私達が不思議に思うように私は頭を下げない

Nothing left undecided

未定のことなんて何もない

Upon on steel on steel

鋼の上から鋼の上へ

Through these cuts in the earth

たくさんの地球の切れ目を通り抜けて

No question who was here first

誰が最初にここにいたかなんて疑問の余地もない

Many dreams, many lifetimes

沢山の夢、沢山の人生

Any of which could be me

どちらも私かもしれない

Except that I’m the one unable to move upon this machine

私がこの機械の中で動けないでいることを除いては

Upon this machine

この機械の中で

 


On a caravan in motion

躍動の中でキャラバンに乗っている

Alone in crowds just like me

私のように集団の中で独りだ

I fell between the moments

私は時間の間を落ちていった

I fell between ideas

概念の間を落ちていった

As when it run around the windows

それが窓の周りを走り回る時のように

Nothing here is still

ここに変わらないものは何もない

All the patterns collided

全ての模様は

through these villages and hills

村や丘を通り抜けて衝突した

So many dreams, so many lifetimes

あまりに沢山の夢、あまりに沢山の人生

Any of which could be me

どれも自分なのかもしれない

Except that I’m the one unable to move upon this machine

私がこの機械の中で動けないでいることを除いては

 


There is no one else

No one else

No one else

No one else

他に誰もいない

誰もいない

誰もいない

誰もいない

There is no one else

No one else

No one else

No one else

他に誰もいない

誰もいない

誰もいない

誰もいない

There is no one else

No one else

No one else

No one can help me now

Help me now

Stuck in this moving thing

Nothing is what it seems

No getting off this machine

他に誰もいない

誰もいない

誰もいない

誰もいない助けてくれる人なんて

助けてくれ

この動くものの中から出られないんだ

見かけ通りのものなんて何もない

この機械から降りられなんてしない

 

*…ごめんなさい、わかんなかったです。調べても結構ここは元の歌詞が人によってまちまちで、例えばas we wander in our boredom(私達が退屈の中で歩き回るように)とかすごく歌詞の流れ的にありそうなんですが、どう聴いてもbow downでboredomに聞こえない…。何度も聞いてみてやっぱりas we wonder(wander?) I don't bow downに聞こえたので一応このまま置きました…アイデアがある方は是非是非聞かせてください。

 

〜考察〜

タイトルがtrainとあるように、また曲中で頻繁に電車の音が使われていることからわかるように、電車についての曲です。

でもこれ、ただの電車じゃないですよね。曲の最後降りれなくなってるし。

人が決して降りられない電車、つまり人生について電車になぞらえて語られています。

 

私は電車で長距離移動することがあるのですが、この曲調とこの歌詞見事にあの孤独感と無力感を表していると思います。非常に鬱屈した世界観ですが、なんとも美しく切ない。

Younger brother "vaccine"の魅力としてすごく音が光ってるんですよね。同アルバムのshineで遺憾無く発揮されたように、このアルバムのいくつかの曲の魅力はこの切ない輝きだと思っています。

あとでわかったんですが、この切ない感情を揺さぶる曲調はyounger brotherのうちの1人、Benji Vaughanの特徴なんですね。

Younger brotherの2人はサイケデリックトランス系のアーティストですが、Benjiのソロ曲は非常に切なくて寂しく、且つ音が輝いているような綺麗な世界観を作ります。そこに音作りの天才Simon Posfordが加わり、更に歌いたがらない2人に代わってRuu Campbellが切ない声で歌い上げます。最強すぎる…!!!

(ちなみに余談ですが1st album「A flock of beeps」の時は2人とも歌いたくなさすぎて、テレビゲームで歌う人を決めたらしいですが、実はそのゲームはSimon持ってきたもので、Simonは持ってる中で1番得意なゲームを持ってきて勝負をふっかけたそうです。結果Benjiは負け、歌ったそうですが正直どの曲のことを言っているかわからなかったです…そもそもあのアルバムに歌なんてあったっけ…??)

 

…脱線してしまいましたがこの曲、人生を電車という自由には制御できない、決められた方向に勝手に向かっていくものになぞらえて考えるとすっきり理解することができます。

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The worlds flashing past

世界が輝きながら過ぎていく

So many others moving so fast

他の全てがあまりにも早く動いていく

I feel my hearts slow

鼓動が遅く感じる

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夜、電車に乗って窓から外を眺めると世界がすごい速さで過ぎ去っていく。

人生も同じように、ある程度歳を重ねると日々がすごい速度で走り去り、周りの人間関係も仲良くなったと思えば離れて、新しい人と知り合ったと思えば二度と会わなくなる。

過去の知人は輝かしく社会で活躍していて、ふと自分を俯瞰して考えるとすごく隔絶されていて、今自分は何をしてるんだろう。とぼーっと下を走る別の世界(車窓の外)を眺めているのが浮かびます。

自分の鼓動が遅く感じるのは、外の世界が過ぎ去るのが早過ぎて、そして現実世界では他人と自分を比べた時に自分の活動が遅くて世界に置いて行かれているような錯覚に陥るということでしょうか。

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*As we wander i don’t bow down

*私達が不思議に思うように私が頭を下げない

Nothing left undecided

未定のことなんて何もない

Upon on steel on steel

鋼の上から鋼の上へ

Through these cuts in the earth

たくさんの地球の切れ目を通り抜けて

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最初の行は本当によくわからないので置いておくとして、次の行は線路のことですね。

地球の切れ目…私はいつも街を走る電車に乗ってわかるわかるって聞いているのですが、地球の切れ目って谷とか川ですよね。意外と自然豊かな場所を想定しているんでしょうか。それともビルの狭間でしょうか。

人生で未定なことは何もないというのはどういうことでしょうか。

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No question who was here first

誰が最初にここにいたかなんて疑問の余地もない

Many dreams, many lifetimes

沢山の夢、沢山の人生

Any of which could be me

どちらも私かもしれない

Except that I’m the one unable to move upon this machine

私がこの機械の中で動けないでいることを除いては

Upon this machine

この機械の中で

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「誰が先にここへ来たかなんて疑問の余地もない。」これが何を表しているのか最初全然わからなくて、アメリカ大陸とかの領土問題?とか思ってたんですが、知人に聞いてみるとこの部分の感覚がすごくわかるそうです。今自分が歩いている道も誰かが必ず一度踏みしめた場所…そう言われると前の電車の線路の話にも繋がります。人生は自由だけど、どれだけ自由に振る舞っても最終的には何か枠がある。時代とか、環境とか、結局この時間軸で生きている以上、必ず先人の跡を歩いているわけで、そこには既に道があるんです。younger brotherの2人はミュージシャンで、それもポップスとか大衆的なジャンルではないので、制限のない中で前人未到なことをやっているように素人の私は感じるのですが、それでも過去の流れや時代の制約などを感じることがあるんですかね。ミュージシャンだからこそ感じるって話もありますが。

つまり、たくさんの夢(なにかをやりたいと自由には願うこと)たくさんの人生(ある程度の自由でやってきたことや成し遂げたこと)全てが自分なのかもしれないけど、ただ、その環境的な制約は自分で決めたことじゃないしこの制約から逃れたいんだ!という曲ですね。

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On a caravan in motion

躍動の中でキャラバンに乗っている

Alone in crowds just like me

私のように集団の中で独りだ

I fell between the moments

私は時間の間を落ちていった

I fell between ideas

概念の間を落ちていった

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キャラバンっててっきり昔の行商人や馬車などを想像していたんですが、キャンピングカーみたいなやつのこともキャラバンっていうんですね。1番の時と同じように窓の外の車道を見ているんでしょう。過ぎ去る車の中で一台のキャラバンも自分と同じように隔絶されて社会から置いていかれているようにみえる。

それでも更に自分は世界から置いていかれるように、時間からも概念からもすり抜け落ちていく。

時間や概念からすり抜けるのは電車に乗っていれば、外の世界と時間の流れが違いますし、早い電車の中から外を眺めればビルもマンションも形を留めずに光という概念になってくる。

ここまで書いていて思ったのですが、そんな時間と概念の世界の中を走り抜ける電車の景色を横に倒してみると電車の進行方向に落下して見えますね。いくつもの概念となったビル達や自分とは違うスピードで進む全ての時間をすり抜けて電車の進行方向に落ちていくということでしょうか。落ちていくということは、この電車の行き着く先ってろくでもないんでしょうね。

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As when it run around the windows

それが窓の周りを走り回る時のように

Nothing here is still

ここに変わらないものは何もない

All the patterns collided

全ての模様は

through these villages and hills

村や丘を通り抜けて衝突した

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やっぱり全てが過ぎ去ってしまう。しかも電車に乗ってる自分だけを置いて世界は目まぐるしく変わってしまう。電車に乗っていると外の世界のさまざまな物は、もはやただの模様になって電車近くのビル灯りと遠くのマンションの灯りが衝突したりしますよね。

というか村や丘ってやっぱりyounger brother的には結構田舎を想定してるんだな…

村や丘や谷を通る電車にはまだ乗ったことないので、いつかこれを聴きながら乗ってみたいなと思います。日本にあるかな…特に谷。

 

ここで2回目のサビですが、1度目より盛り上がって、更にmany にsoがついて強調されてるのがたまらなく良いですよねー…!!

この音楽の盛り上がりで完全に昂ってる状態なんですが、歌詞もここに向けてどんどん外の景色の物質が概念化していて、実態がなくなっているので余計に深層心理の世界に近づいて、夢達や人生達にアクセスして物凄い情報量の走馬灯を体験してるようで大好きなんです、ここのso。

1度目はただ夢や人生を振り返っているだけなんですが、2度目は実感して追体験して昂ってる感じがします。

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There is no one else

No one else

他に誰もいない

誰もいない

誰もいない助けてくれる人なんて

助けてくれ

この動くものの中から出られないんだ

見かけ通りのものなんて何もない

この機械から降りられなんてしない

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この畳みかけ方よ…

誰もいないっていうのをただ何度も繰り返してるだけと思いきや、いつのまにかno one else help me nowという次の文の冒頭になっている。そしてhelp me nowを繰り返してるだけと思いきや、no one elseを切ることで今度は助けを懇願している。

そして前の歌詞と同じ3音節ずつ区切って出すリズム感。「help me now 」「stuck in this」「moving thing」

次は「nothing is」「what It seems」最後は「no getting of this machine」のはみ出し7音節で壮大なラスト。音もすごい!!

そしてこの心の絶叫(なんか言葉にするとチープですね)のあとの後奏、実はずっと後ろで電車のようなゴットンゴットンというリズムを刻んでいたのが、他の音がなくなったことで余計に際立って感じます。ここから出してくれーーー!!!ってこれだけ畳み掛けた後の平然としたこの電車のリズム。出られずにそのままこの人を乗せて平然とどこかへ連れ去る光景が浮かびます。

 

たまの「電車かもしれない」も同じようにリズムがずっちゃちゃ、ずっちゃちゃと電車っぽい感じなんですが、あちらが夕暮れの路面電車っぽい白昼夢チックなのに対してこっちはなかなかどっしりしたリアル電車です。ほんとに出られなそう。どっちも好きなんですが、やっぱ電車系は良いですね。

 

そして曲の終わり、最後なぜか女の人の謎のあの、声?何なのかよくわかんないんですが、めちゃくちゃ好きです。初めて聞いた時、こんなに細かいところまで好みなのー!?ってびっくりしました。

Radioheadもやりますよね、あのぶつ切りにした声。Radioheadのアレは音楽上でやるバラバラ殺人というか、そんな攻撃性と狂気を感じてすごく好きだったのですが、younger brotherの方はやっぱりなんかすごく、幻覚っぽいというか幻聴っぽいというか。先入観でしょうか?

Radioheadのは何かを伝えようとしている人の声をぶつ切りにした感じに対して、こっちはちょっと幻聴だからあんまり聞こえない…って感じ。この曲の他の音と違って何をイメージして入れた音?っていうのがあまりわからないのですが、Radioheadの影響だったりして!なぜなら私がアレ好きだからミュージシャンならやりたい。という自己中な解釈をしておきます。(Benjiレディヘ好きだし。うん)

 

ちなみに最後の歌詞の「見かけ通りのものなんて何もない」も、この文脈でどういうことを指すのかわからないというか、具体的に実感できなかったのですが、ここでは例えばどんなことを指すんでしょうか。なにかアイデアが浮かんだらまた追記しますね。

 

それではこんなに長いこと、最後まで読んでくださり本当にありがとうございました!

 

blockhead- The strain

このブログblockheadの話ばっかじゃん

うるせー

 

だって妙な曲があるんですもん

 

Blockheadがセルフリリースした3rdアルバム(セルフリリースとしては一作目のはず)

Uncle Tony’s Coloring Book

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の大好きな一曲The strainが想像以上にキモかったので紹介します。

曲聴いてる時にちょっとキモいのかな?と思ってたけど歌詞見たら衝撃でした。

曲調はとてもゆったりしててお洒落、私は結構ノスタルジックな気持ちになる優しい曲なんですが、歌詞が…

歌詞というかこの曲歌はそんなにないんです。ただなんかいろんな人が喋ってる。和訳してみたのでちょっと見てください奥さん。

 

The strain(染み)

 

川のほとりで立っていた悲しきインディアン、若い彼の勇気

川の反対側のほとりでは、彼の愛しいインディアンのメイドが立っている

小さな白い鳩

これが彼女の名前

なんて愛しい光景だろう

しかし二人の民族はお互いに争っていた

だから二人の愛は決して実らなかった

 

 

 

「あなた、私の夫を助けられないかしら

彼はいつも酷い悪夢を見ているの。一生懸命走って走って逃げるんだけどどこにも行けないのよ」

 


…決してできなかった

 


緊張を感じて君は染みを見る

そして君は二度と帰って来られない

 


男「メス」

女「メス」

男「ガーゼ」

女「ガーゼ」

男「もっとガーゼ」

女「もっとガーゼ」

男「もっとガーゼ」

女「もっとガーゼ」

男「もっとガーゼ」

女「もっとガーゼ」

男「あともう少しガーゼ」

女「もうガーゼは残ってないわ」

男「あれで全部か?」

女「えぇ…なにが起こったのかわからないけど、元々小さな一巻きしかなかっ…」

男「スポンジをくれ」

女「スポンジ」

男「クランプ」

女「あなたもうクランプ持ってるわ」

男「縫合糸」

女「あなたもう縫合糸持ってるわ」

男「イーディス?」

女「なに?」

男「愛してる」

女「お願い、お願いだから…」

 

 

 

こんな感じです。

なぜ手術をしてるのか。悲しいインディアンの二人の話ししてたのに、なぜ最後手術をしてるのか。さらに妙に気持ち悪いのが、途中の君はもう帰って来られないって部分。なんで…?染みの一節は英語だとfeel the strain, and see the stainで韻を踏んでていい感じなんですが、意味的には染みってなんの染みなの?っていう。染み見てた人、なぜ帰って来られない。

 

 

Blockhead は基本全部サンプリングなので色んな所から一部分引っ張ってツギハギにしてるんですよね。なので、わざと一つの物語になるように繋いでいるのか、それともただ曲に合わせたとか別の狙いがあって繋いでるのかわからないのでこの歌詞についても、全てを一つの話として考えていいのかすらわからないという。

 

ただとにかく毎回Blockheadは色んな所からフレーズを引っ張ってきてコンテクストを剥いだ上で並べて気持ち悪くするのが上手いなと思います。だから好き!Blockhead !!

 

 

こんな訳の分からない感じの紹介最後まで読んでくれて本当にありがとうございます。

最後に曲のリンク貼りますね

Apple music→ https://music.apple.com/jp/album/the-strain/1180819238?i=1180819309&l=en

Spotifyhttps://open.spotify.com/track/4OmwgrgrR8beLcmFu6kbdT?si=8-5SyF3fROuMEHu152HsfA

Youtubehttps://youtu.be/qs2CvVob8Dc

Rewind-Hexstatic

blockheadのサンプリング元調べるの飽きたんで、今回は別のアーティスト取り上げようと思います。

Hexstatic、めっちゃ変な人

いや、人柄は知らないんですが曲どうした。私はRewindとMaster-viewのアルバムしか知らないので、主にRewindについて書きます。やばいこのアルバム。生活音で曲作ろうってことなんだと思います。コンセプトが面白くて好きですが流して聞いてるとやべ〜な〜ってなります。

 

Rewind

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1. rewind intro
ニュースのオープニングみたいないい雰囲気のイントロ。

一応最初なので紳士的に振舞おうとするが最後壊れる


2. communication break-down
早速電話がぶっ壊れる、うちのファックスの起動音に似てる


3. deadly media

以上スポーツでした!と唐突の日本語のニュースが始まってビックリしてたら世界万国のニュースが同時にはじまる。とってもお得。何言ってるか全然分からんけど。その騒音がしば〜〜らくするとようやく曲っぽくなってくるけど、この日本人のキャスターの「でした!した!」みたいなとこだけ連呼させられてるのなんか可愛そうになる


4. ninja tune
なんか忍者が戦ってます。最初のニーーンジャーーー!って雄叫びがめちゃめちゃダサい。シルバー忍者とパープル忍者が各々のプライドを掛けて戦ってますがもう普通に名前がダサい。何その色のチョイス。まず普通忍者って地名で名乗るから。なんで色なんだよ。目立つよ、紫と銀。

ただアニメチックな剣の音や蹴りの音なんかがうまく曲になってて聞いててとても心地いい。頑張れ忍者!

ちなみにninja tuneというのはこのアルバムを出したレーベルの名前でもあります。どういう気持ち…?


5. kids can dance
まあまあ普通の曲。女の人が「んふ❤︎Yes they can」って色っぽい。 


6. Vector
ベクター。結構まともだし割とかっこいい


7. The horn
と、思わせ油断させといて突然喘ぎ始める。スピーカーで聞いてはいけません。前2曲を普通の曲にすることで、隙を作りスキップするのを忘れさせリスナーを社会的に殺すのが目的なので。


8. robopop
ロボポップ、なんかかわいい曲。MVはクソ


9.Auto
車もぶっ壊れる。エンジンかけたりドア締めたり。
多分耐久テストしてるんだと思います。
ドライブしてる時にかけてはいけない、紛らわしい。しかし割とカッコいい。一番好きですこの曲。

MVがクソすぎて癖になる。サンプリング元音源の紹介動画です。色んなところから集めてきたなぁ…シートベルトの使い方を説明するおじさんとか、なにこれ。


10. Machine toy
kraft werkっぽい。がしかし、マジンガーZがブレストファイヤーを2度放ってくる。


11. Bass invader
プレイするにはコインを入れてねって言われてるけど勝手に始まる。
インベーダーゲームなんだろうな〜

 

 

あんまディスるの良くないけど、このアルバム全曲にMVがついてて、それが清々しいほどダサい
MVっていうより何の音使ったかの説明みたいな
the hornはどうなるの?っておもったでしょ、全画面モザイクでずっとヤってるよ!なんだこれ!

しかし、hexstaticを検索するとトップに映像クリエイターという肩書きが出てくる。本当に??曲より映像がメインだったのか…!?なんなんだ、この人達…

もしかしたら全曲元ネタや深い意味があるのかもしれない…という気持ちと、無いだろという気持ちが半々です。

deadly mediaとか、最初の日本人キャスターが北アイルランドと発言した次の国のキャスターがJapanと発言してて、もしかしてこのセリフ全部国際問題の話で国際問題的なテーマが隠されてるのかな!?と深読みしたけど、果たしてhexstatic日本語わかって使ってるのか、…とか

 

うーんなにはともあれ今回はここまでです。最後に全MVを貼っておくので興味があれば適当に見てください。

rewind intro

https://youtu.be/8DnR0kxFFdw

communication break-down

https://youtu.be/0EuelO_WEmY

deadly media

https://youtu.be/TMsY7FgLsfE

ninja tune

https://youtu.be/MpMC2_SCY7w

kids can dance

https://youtu.be/quFN9QVV8MM

vector

https://youtu.be/PXVUa6b-r4Q

the horn

https://youtu.be/F-W3ZO5xn3Q

Robopop

https://youtu.be/z0Tn0af0xWE

Auto

https://youtu.be/bPrT0Fzzwsg

Machine Toy

https://youtu.be/MYVxKs80VMA

Bass Invader

https://youtu.be/PcwULYwYhSE

 

Apple music

https://itunes.apple.com/jp/album/rewind/312353960?l=en

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

blockhead - the Music Scene

ついにこのアルバムをレビューできる!!!

The Music Scene

f:id:Lone4deranger:20180130193227j:image

blockheadの中で一番お気に入りです!なんと言っても「お洒落キチガイ」の最高潮!60年代のロック、R&Bからジャズまで幅広いジャンルをサンプリングし、そこにblockheadならではの音使いを加えて新しい表現に進化させた作品!

なんと言っても注目は表題曲の#2 The Music Scene

Blockheadでこの曲だけ公式MVがあり、更に全カット手描きアニメーションという力の入りっぷり

しかもまたこのMVがいい感じにサイケデリック!動物たちの溶け方の表現がすごい

youtu.be

私はこのMVからハマりました。音と映像のシンクロが素晴らしくて気持ちがいい!しかもこのMV、カラフルな色と動きで覆い隠してるけど行われてることグロですよね。

視覚的には綺麗なんですけど、波動で動物溶けたりバラバラになってますし。ということでお洒落グロ

内容はなんなんでしょう、テレビ依存を作り出して世界征服を目論むテレビ達が最初は動物をそそのかすけど相手にされないんで人間をそそのかしたら見事ハマって後一歩で世界征服できるとこだったみたいなことですかね、よくわからん。

曲はmerrel fankhauser&fapardoklyのThe Music Scene をサンプリングしてます。60年代のサイケデリック・ロックみたいです。(https://itunes.apple.com/jp/album/the-music-scene/254939203?i=254939523&l=en)

この原曲がまた懐かしい感じでお洒落(60年代まだ生まれてないですけど)

そこにblockheadのびよよ〜んみたいな音が加わり、曲構成もサビ!AメロBメロ、サビ!みたいな固いものから流れるようなインストになってるのがセンスいいですよね〜聞きやすい。

最後のwe call that a jointってセリフの繰り返しはなんなんでしょう、サンプリング元も不明ですし。突然のマリファナ...

#2 Only Sequences Changeはものすごくハゲハゲ連呼してます。空耳が。

サンプリング元はAMNESTYのtrouble will remain

(https://itunes.apple.com/jp/album/trouble-will-remain/297481081?i=297481087&l=en)

これ結構古そうなR&Bですが案外2007リリースなんですね、R&Bとかsoul詳しくないのでよくわかんないですが。

もともとクールな曲でしたがblockheadの手が加わり曲調は少し壮大に、またblockheadらしい皮肉っぽいというかひねくれ者って感じの脱力感が加わってます。このテンション好きなんですよね〜。このアルバムは全体を通してこういう脱力感が漂ってますが#4 Which One of You Jerks Drank My Arnold Palmerとか特にですね。イントロからいい感じに力が抜けてます。でもこの曲途中までは王道おしゃれBGMって感じなのに、後半の「ピピピピピ〜ピ」って子供のハミングやばいっすね。連打しすぎて「ピピピピ「ピピ「ピピピ「ピピ!」ってなってる。子供が音の鳴るおもちゃのボタン連打しちゃった、みたいな。絶対こういうの入れてくるとこ好き。ところでタイトル、直訳すると「俺のアーノルド・パーマーを飲んだのはどっちのクズだ」になるんですけど、アーノルドパーマーってゴルファーの名前を冠したアイスティーだかレモネードだったんですね。てっきりアルコールなのかと思った。ソフトドリンク飲まれたくらいでなんでそんなにキレてんだろ。

 

そしてこのアルバムで一押し#5 Attack the Doctor

イントロからかっこいい。と思ったらサンプリング元からすでにむちゃくちゃカッコよかったです。渋い。

McKendree Spring - 04 - The Madman - YouTube

Apple Musicに無いのが惜しいな〜...。musicに入れたい。しかしまたわざわざタイトルをthe MadmanからAttack the doctorに変更してるのがなんでなのか全然わからない。最後なんか言ってるんですけどね、聞き取れない...

 そして#7のThe Daily Routine。やだこんなのが日課の人生。もうただただめっちゃ喧嘩してます。めっちゃ喧嘩してるしすごい不穏なコーラスだし。毎日こんなの繰り広げられたらストレスで胃に穴が空きそう。

この二曲は本当に好きなんですけど、ここがいいっていうにしても楽器名もよくわからないしなんとも言い表せないのでスルーします。歯がゆい...。

 

続く#8 Tricky Turtleはもう初っ端からおかしい。一時期めちゃめちゃハマりましたけどね。声系がもう全部変だもん。コーラス「はわわわ〜わ〜↑」ってなんだよ。そしてなんか新次元ボイパみたいな「グゥイッ、クッサ」とか。一応その後の歌詞聞き取れたのでここに書いときます。

「everybody raise your hands a ADA(ABA), and we go your fingers with RRK x2」意味はわかんないです。

 

そしてアルバムラスト2曲、これはどっちもかなりの名曲では!?

#11 Hell Campはなんとも不穏。1stの不穏さに少し近いですかね。温かみのある曲調ですが妙に不安感を煽られると言うか。イントロで女の人が子供達にちゃんと礼儀正しくしないとダメよ的なことを言ってますが後ろの曲のせいかなんとも不気味。途中男の人と子供達が話すところはcabbage patch kidsという人形(?)が出した子供向けの曲から引っ張ってきてるみたいですね。このセリフの最後「sweet dream」ってところにリバーブかけてるせいか元よりだいぶキモく聞こえます。いい夢見させる気無いだろ。

続く#12 Farewell Spaceman さようなら宇宙飛行士なのか宇宙人なのか。なかなかオリエンタルな曲調がオシャレだと思ったらサンプリング元が結構民族性を押し出したアルバムなんですね。Tak Shindoという50年代に活躍したジャパニーズアメリカンのアーティストの出したThe song of Delilahという曲が元になってます。この人の曲、全部ジャンルが特定できないというか、ジャズなんですけど色々な要素が入ってて変わった曲ばっかりだと思ったらこういうジャンルをジャズフュージョンっていうんですね。それに日本らしさ(ガチの日本というよりは若干アジア全部ごっちゃだろっていう胡散臭いやつ)が加わって独自のスタイルになってます。

blockheadのfarewell Spacemanはそれを更にblockhead流に進化させてるので名曲じゃ無いわけないんですよね。オリエンタルな雰囲気は残しつつさらにノリは良く、曲調には変化がついて聞いてて楽しくなってます。ずっと落ち着いてたのに4:47くらいから後半に向けて切迫感が増し激しくなっていくところとかかっこよすぎてゾクゾクしますね。あと、どこにも載ってなかったので一応最後のセリフを書き出すと

「a-a-a-atmosphere breathable, r-r-r-radiation minimal,  b-b-b-barometric pressure, th-th-th-thirty point of two」(呼吸可能な大気、最小限の放射線、気圧、30.2)

って感じですかね。タイトルと絡めてなんか意味深。

それからこの曲に限らずですがblockheadはサンプリングして組み合わせるのがすごすぎる!Farewell Spacemanでは3:43から顕著に聞こえる、チリ〜ン、キラキラ、シャララ〜ンみたいな音はStringtronicsのDawn Mistsから、ドラムパターンはJo Jo GunneのHigh School Droolから取っていて、さらに途中の金管の音はUnderstandのA.B.Skhyの終わりのところから持ってきていると噂が。

よくそんなに曲知ってるなあっていうのと、ここにこの音が欲しいっていう時にそこにドンピシャの音をどこかから持ってくるっていうのはどうやったらできるんですかね。作曲のプロセスが気になります。更にそのサンプリング元が結構ヒッピーミュージックっぽいのはblockheadの趣味なんでしょうか。ってことはblockheadの曲もまたサイケデリックなんですかね。だからこんなにblockhead好きなのかなあ。

 

ということでまたまとまりない文ですが、ここまで読んでいただきありがとうございます。書き続けてるうちにいつかもっと読みやすい文かけるようになるといいな〜...

とりあえず今日挙げた曲のYouTube貼って終わります〜!

 

Blockhead - The Music Scene - YouTube

Blockhead - Only Sequences Change - YouTube

Blockhead - Which One Of You Jerks Drank My Arnold Palmer - YouTube

Blockhead - Attack The Doctor - YouTube

Blockhead - The Daily Routine - YouTube

Blockhead - Tricky Turtle - YouTube

Blockhead - Hell Camp - YouTube

Blockhead - Farewell Spaceman - YouTube

 

 

blockhead - downtown science

Downtown Science

f:id:Lone4deranger:20180126030604j:image

 blockheadの2枚目のアルバムです。

この継ぎ接ぎの街のジャケットがすごくこのアルバムの曲っぽさ出してるな〜と毎回思います。

blockheadのアルバムって、前回取り上げた1st意外は全部「お洒落キチガイ」って感じなんですよね。

どういうことかというと、一見お洒落だなって思ってよく聞くと、あれ?なんじゃこれ?…ん?キモくね!?みたいな。

ピッチ上げすぎな声のサンプリングが主な原因だと思うんですけど。

その、完全にお洒落になりきれずに妙にキモいくせに表面だけはお洒落に取り繕ってる所が本当ツボです。糖衣錠剤みたいな。

1曲目のexpiration dateからもう異国の朝みたいな感じだし、若干爽やかな気もするしお洒落!私は街を歩きながらや電車に乗りながら音楽聴くことが多いんですが、そういう聞き方だからなのかあんまり気持ちを揺さぶられない方が疲れなくて好きなんですよね。それでこのアルバムの新聞みたいに日常風景に馴染んでくれるところが本当良くて。引っかかりすぎもせず、退屈すぎもせず丁度いい。と思ってる矢先に物凄い引っかかりがやってきます。

何故なのか。何故2曲目の冒頭に謎のミュージカルのサンプリングを入れてしまったのか。やっぱりピッチ上げすぎて超きもいです。なんかスティーブンと女がいちゃつきながら歌ってます。待ち合わせの約束をさ、歌でするなよ。なんかムカつくんだわ。そしてミュージカルのあと曲が始まりますが、歌声が「やばい、やばい、やばいよ〜よ〜よ〜」と空耳して仕方ない。気になる。どうしても出川がチラつく。「やばいよ」「やばいよ(裏声)」「やばいよ」「やばいよ(裏声)」の掛け合いが続きフェードアウトしていきますが、もうこの曲は出川としか言えないです。それなのに何故か割とヘビロテしちゃう、何故。

そしてこのアルバム、この後もずっとなぜか随所にミュージカルのサンプリング音声を挟み込んできます。おしゃれな街の景色の合間合間に唐突に始まるミュージカル。静かにこちらは大混乱。

あと気づいたんですけど、このアルバム全体的にキモ声が多いです。ピッチちいじりすぎてキモいか、声が元々きもいか、何らかの理由で人の声が全部キモいです。そこが好きですね、だって日常生活でそうそうキモ声って聞けませんよ、聞き貯めておきましょう。

このアルバムで一押しは、4曲目のCherry pickerですかね。寂しい系で1stに入ってても違和感ないと思いますが、1stほど不穏でも孤独でもなくて、ただ少し切なめなだけ。爽やかなふとした寂しさ。若干キモめな歌声もいい味出してます。後半に向かって切なさは消えblockheadらしい少し斜に構えたような淡々としたリズムと歌声に埋まっていきます。

それから6曲目のStop Motion Trafficと7曲目のThe Art of Walkingも好き

Stop Motion Trafficのひたすら続くダダダダンのベース音(?)めちゃめちゃかっこいい。最初の回る「ぃぃぃいいいいい」の声もすげえキモいけど良い。クセになる。blockheadのキモ声全体的に妙にクセになる。全体的に音のチョイスがものすごくツボです。そして最後はまたもやミュージカル。なんなんだよ。

続くThe Art of walkingの不思議な始まり方大分ツボなんですよね。あんまり聞き取れてないんですが、「ベース音がなんちゃらかんちゃら(ドンドン)、なんとか音(ぴっぴろぴ)、ミドルレンジ音(いぇーいぇーいぇー)、それらを混ぜ合わせて…」から始まります。なんかとても愉快な感じで楽しいこの曲。混ぜ合わさってるし。ノリもいいしルンルン気分で街を歩けそう。最後急にどうした?ってなるけど。

この曲、恐らくファンメイドのすごくクオリティの高いMVがあるのでどうぞ

https://youtu.be/xdPtzhnwKSs

公式アカウントから出てないので多分ファンメイドだと思うんですけど。

そしてその次のGood block Bad blockでいきなりジャーーンの入りがめちゃめちゃかっこいい。どうした。シシ#ラシ#シの単純な音階もいい味出してると思ったら何故か「Good block, Bad block ウっ、Good block, Bad block うっうっうっう」ってなんか唐突に猿。笑われてるし。 

変な音も結構入りながら全部が馴染んで爽やかに聞き流せる(多分)ってあんまりなくないですか?このキチガイとお洒落の絶妙なバランスすごく心地いいんですよね。他にもこういうタイプのアーティスト探してるんですけどなかなか見つからないので誰か知ってたら教えて下さい。

 

それでは最後までありがとうございました!出てきた曲のURLはって終わります。あ、今回からapple musicの人はこっちのが楽かと思うのでiTunesのURLも貼っときます。Spotify勢はしらん

 

expiration date

y:  https://youtu.be/On7URfIArfE

i:  https://itunes.apple.com/jp/album/expiration-date/621116576?i=621116581&l=en

  

Roll out the red carpet

https://youtu.be/UEEvnthnE8Y

https://itunes.apple.com/jp/album/roll-out-the-red-carpet/621116576?i=621116582&l=en

 

Cherry Picker

https://youtu.be/UArHTMZGIxI

https://itunes.apple.com/jp/album/cherry-picker/621116576?i=621116584&l=en

 

stop motion traffic

https://youtu.be/USmzRTm6Brk

https://itunes.apple.com/jp/album/stop-motion-traffic/621116576?i=621116587&l=en

 

the art of walking

https://itunes.apple.com/jp/album/the-art-of-walking-feat-cage/621116576?i=621116588&l=en

 

good block bad block

https://youtu.be/01D5N6jlvXI

https://itunes.apple.com/jp/album/good-block-bad-block/621116576?i=621116592&l=en

 

 

blockhead - Music by cavelight

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「1番好きなアーティストは誰ですか?」と聞かれたらYounger Brotherかblockheadで悩むと思います。超好き。

 

ということで今回はblockheadについて。Blockheadはninja tuneというレコード会社所属なんですけど、私結構ninja tune好きなんですよね。いいなと思ったアーティスト大抵ninja tuneなので。ただ、名前がバカ。ninja tuneて。

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で、ロゴマークカッコいいんですけどマジで忍者なんですよね。レコード手裏剣っ!

ちなみにTwitterninja tuneって言うと高確率で公式アカウントにいいねされます。忍者はエゴサの鬼です。

話をninja tuneから戻します。

blockheadは現在までに4枚のアルバムをninja tuneからリリースしてるんですが、他にセルフリリースのアルバムが何枚かあるんですよね。

1. Music By Cavelight

2. Downtown Science

 (3.Uncle Tony's Coloring Book)

4.The Music Scene

5.Interludes After Midnight

 (6.Bells and Whistles)

 (7.Funeral Balloons)

ということで今日から順番にアルバムレビューしていきたいと思います。

()書きはセルフリリースのアルバムです。私はninja tuneから出たアルバムの方が好きなので()内は軽く触れる程度にしたいと思います。

 

Music By Cavelight

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このアルバムめちゃくちゃ怖い。

blockheadこのアルバムだけめちゃくちゃ怖いです。ちょっとジャケも怖くないですか?お化けとかスプラッタとか呪いとかそういう系の怖さじゃないんです。幼稚園の頃に公園で遊んでるといつの間にか夕方になってて、ふと顔を上げると周りにいた子は誰もいなくなってて親もいなくなってて、夕暮れの公園で自分しかいないみたいなそういう怖さです。

1曲目の「不眠症オリンピック」から既にもうだいぶ怖いんですが。しんみりとしたピアノが既に寂しすぎますが、そのあとの歪めすぎて悲鳴みたいになってる歌声と子供のハミングなんなの、怖すぎるでしょ。なにがオリンピックなのかわかんないし。そもそも不眠症オリンピックの意味がわかんないし。寝てくれ

あと3曲目You've got Maelstromキモすぎです。イントロのおじさんと子供の会話のセリフ、「some nights it just get worse then others. some nights, It just get worse.(たまに夜がいつもとはなにかが違うような気がするんだ。なにかが悪くなっていってるような感じ)」「I feel terrible. But what can we do?(ひどい気分。でも僕らに何が出来るの?)」「I don't know. It's just feeling I've got. Like, something about to happen. But I don't know what.(わからない。ただなにかが起こるという感覚があっただけなんだ。でもそれが何かはわからない)」

と言ってるんですが、既にキモすぎるじゃないですか。絶対このあと不吉なこと起きそうだし。

でも更にキモいのがこのセリフ達、スーパーマンとチャーリーブラウンの声のサンプリングなんですよ。うまいこと切り取って会話を成り立たせてます。

本来の文脈から切り取られて不穏な会話を繰り広げるスーパーマンとチャーリーブラウンキモすぎません?この発想するblockheadキモすぎません?

余談ですが実はこのスーパーマンのセリフ、エミネムも全く同じところをサンプリングしてrap godのイントロに使ってます。スーパーマン人気ですね 

そしてこの次の曲がSunday Seance。このアルバムで一番怖い。夕方に聞きたくない。謎の子供のハミング消え入りそうで怖いし、妙に温かみのあるリフもすべての音が人を夕焼けの中に消し去ろうとしてますね、これは。

そして少し飛ばしてtriptych,pt1

ダメでしょ、イントロから既にピアノと意味のわかんないピロリロカランコロンこわいし。

そして中盤の「there is no, there is no great love」の歌声。絶望かよ。この世界観で愛さえないのかよ。

この声もサンプリングなんですが、元を聞くと加工されてない生身の人間の声だし曲調も普通なので失恋の曲かな?って感じでここまで怖くはないんですが、この極端に上げられたピッチと既に怖すぎる曲調で同じ言葉なのに絶望感が違います。そしてそのあと入ってくるクワイアみたいなのやめよう。こわい。

そしてそのうちクワイアにthere is no great loveが加わってダブルパンチ、更に様々なピッチのthere is no great love達がやってきて、たっぷり絶望感を与えてpt.2に入ります。

 

このアルバム、孤独な恐怖感の表現がうますぎると思います。しかも手法も変わってて曲のほとんど全てをダイレクトサンプリングしてますが、サンプリング元とは全く違う曲になってる。むしろ元の曲と聴き比べる楽しみも加わってより 一層楽しい。

 

ちなみに次のアルバムのdowntown scienceについてるDVDに一般募集で集まったmusic by cavelight全曲MVが三パターンくらい入ってるんですが、まあ、見なくていいかなという感じでした。中にはたまにいいなって言うのもありましたが。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

music by cavelightの曲をいくつか置いて今日は終わります

Insomniac Olympics

https://youtu.be/subJNIByGuA

You've got maelstorm

https://youtu.be/k9Wa9A-P4OQ

Sunday seance

https://youtu.be/QSOp-j2c3eE

triptych, pt1

https://youtu.be/R_0WRtiE28Y

hallucinogen/madtribe/GMS/1200micsサイケデリックシリーズ第3弾

サイケデリックシリーズ第3弾は

hallucinogen

madtribe

Growling Mad Scientist (GMS)

1200 micrograms 

ジャンルが少し違うのか、この4組は第1弾、第2弾のアーティストと少し毛色の違うトランスのような感じがするのでまとめて取り上げます。

 

Hallucinogen

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shpongle,YoungerBrotherでお馴染みsimon posfordのソロプロジェクト、hallucinogen

日本語訳すると幻覚剤という意味で、その名の通りめちゃめちゃトリップしてます。具合の悪い時に聞くと吐くか幻覚見えますね。実体験です。

ベルトコンベヤー作業を一日中したあと、ものすごく目眩がするのでこれはチャンスだと思ってイヤホンで音量全開にして聞いてみたんですね。そしたら目をつぶるとはっきり色のオーラが流れていくのが見えて、そのうち目を開けてても見えるようになり、最終的に異常な量の虫(飛蚊症みたいなやつ)が見えたんでキモくてやめました。蚊柱の真ん中に立ってる気分。でも「マジで幻覚剤なんだ、すげー」って思いました。

曲は、音が飛び回り踊り狂うって感じですかね。ヘッドホンで大音量で聞くと狂った音の遊園地を体験できます。 

結構好きなんですけど、音が回るのでめまいの時とか高熱の時は聞かない方がいいかもしれないです。逆にそれが楽しいって人にはおすすめですが。

madtribe

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多分宇宙人が好きなんだと思います。しらんけど。

SPACE TRIBEとMAD MAXXが合わさったのでMAD TRIBEです。

この、サイケ界隈でよくある名前安直にくっつけちゃうやつすごく好きなんですよね。(Growling mad scientistsと wrecked machineでGrowling machineとか)

曲調はヅクダン系でスペーシーです。不安定な宇宙音とどこからか聞こえてくる無線の声みたいな雰囲気が楽しいです。

クラブで聞くとノリノリでなお良き

お酒飲んで聞きたいね

GMS (growling mad scientists)

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マッドサイエンティストなのでサイエンティストの格好してます。

まぁ、DJの時は普通にTシャツですけど。

曲はMad Tribeみたいにズクダンする系なんですけど、Mad Tribeほどパッパラパーって感じじゃなく結構かっこいいんですよね(パッパラパーはパッパラパーで好きです)

カニックでEDMっぽい感じがb-boyウケ良さそうですね。GMSのステージにb-boyいるの見たことないんでただの勘違いなんですけど。

余談なんですが、少し前にバンシが難病にかかったって聞いたんですが結局その後大丈夫なのか心配です

<追加: バンシ2018年6月に多発性骨髄腫でお亡くなりになりました。まだ若かったのに…。ご冥福をお祈りします。>

 

1200micrograms

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GMSのバンシとリクタム、shpongleのラジャラム、あとあんまりよく知らないんですがシカゴって人の4人組です。

1200マイクログラムス……なんの量なんでしょうかね笑

結構パーティーな曲からジャングルの奥地っぽい怪しいのまで色々ありますが

本当に全曲ハズレなしです

たまに初出は誰名義?どのアルバム?っていう曲がありますが。有名な曲がいろんなアルバム、いろんな名義で出すぎてて把握しずらいんですよね。

 

全アルバム素敵なんですが、中でも1200microgramsというグループ名を冠したアルバムは特に強烈でした。曲がというより、曲のタイトルが。

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アルバムジャケットにものすごくドラッグの名前(とシヴァ神の顔)が羅列されてるんですけど、これ全部曲のタイトルなんです。全曲タイトルがドラッグの名前。

中にはサルビアディビノーラムとかいうすごくマイナーなドラッグまであるんですが、マイナーだからなのかわざわざ曲中でスペルまで教えてくれます。親切ですね。

メスカリンなんか、曲中「LET'S TAKE SOME MESCALIIIIIINE!!!」とか叫んでるけどいいんですか

あとLSDって曲、内容全く同じなのにタイトルが大文字か小文字かの区別で2つ入ってるのは何故ですか?LSDは大事だよっていう強調ですか?

中々ぶっ飛んでる&ツッコミどころ満載ですがオススメです。こんだけふざけてる(?)のに曲はめちゃめちゃかっこいいので!保証します。浪人時代めっちゃ聞き込みました。そして受験時代の絵の題材にドラッグが頻出するようになるんですね(悪影響)

 

 

という訳で今回で一応サイケデリックシリーズはおしまいです。

いろんな世界観を自分でもう1度言葉にして再認識出来たので書いてて楽しかったです😇

次回からは他のお気に入り中のお気に入り(なのになんか割と無名!)ってアーティストについて語るかアルバムレビューかなんかしたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

hallucinogen

LSD

https://youtu.be/iIsVzSMRw8E

gamma goblins, pt.2

https://youtu.be/w242mU2pVD4

madtribe

spaced out

https://youtu.be/kb7S_Mr7_XU

GMS

rounders

https://youtu.be/c3LwEJbEX_c

higher

https://youtu.be/Vcb64QAhS1o

1200micrograms

salvia divinorum

https://youtu.be/279oe9F-IJI

mescaline

https://youtu.be/6UasOXqWKFQ

high paradise

https://youtu.be/_yC-E6ajKZ0