blockhead - Music by cavelight

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「1番好きなアーティストは誰ですか?」と聞かれたらYounger Brotherかblockheadで悩むと思います。超好き。

 

ということで今回はblockheadについて。Blockheadはninja tuneというレコード会社所属なんですけど、私結構ninja tune好きなんですよね。いいなと思ったアーティスト大抵ninja tuneなので。ただ、名前がバカ。ninja tuneて。

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で、ロゴマークカッコいいんですけどマジで忍者なんですよね。レコード手裏剣っ!

ちなみにTwitterninja tuneって言うと高確率で公式アカウントにいいねされます。忍者はエゴサの鬼です。

話をninja tuneから戻します。

blockheadは現在までに4枚のアルバムをninja tuneからリリースしてるんですが、他にセルフリリースのアルバムが何枚かあるんですよね。

1. Music By Cavelight

2. Downtown Science

 (3.Uncle Tony's Coloring Book)

4.The Music Scene

5.Interludes After Midnight

 (6.Bells and Whistles)

 (7.Funeral Balloons)

ということで今日から順番にアルバムレビューしていきたいと思います。

()書きはセルフリリースのアルバムです。私はninja tuneから出たアルバムの方が好きなので()内は軽く触れる程度にしたいと思います。

 

Music By Cavelight

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このアルバムめちゃくちゃ怖い。

blockheadこのアルバムだけめちゃくちゃ怖いです。ちょっとジャケも怖くないですか?お化けとかスプラッタとか呪いとかそういう系の怖さじゃないんです。幼稚園の頃に公園で遊んでるといつの間にか夕方になってて、ふと顔を上げると周りにいた子は誰もいなくなってて親もいなくなってて、夕暮れの公園で自分しかいないみたいなそういう怖さです。

1曲目の「不眠症オリンピック」から既にもうだいぶ怖いんですが。しんみりとしたピアノが既に寂しすぎますが、そのあとの歪めすぎて悲鳴みたいになってる歌声と子供のハミングなんなの、怖すぎるでしょ。なにがオリンピックなのかわかんないし。そもそも不眠症オリンピックの意味がわかんないし。寝てくれ

あと3曲目You've got Maelstromキモすぎです。イントロのおじさんと子供の会話のセリフ、「some nights it just get worse then others. some nights, It just get worse.(たまに夜がいつもとはなにかが違うような気がするんだ。なにかが悪くなっていってるような感じ)」「I feel terrible. But what can we do?(ひどい気分。でも僕らに何が出来るの?)」「I don't know. It's just feeling I've got. Like, something about to happen. But I don't know what.(わからない。ただなにかが起こるという感覚があっただけなんだ。でもそれが何かはわからない)」

と言ってるんですが、既にキモすぎるじゃないですか。絶対このあと不吉なこと起きそうだし。

でも更にキモいのがこのセリフ達、スーパーマンとチャーリーブラウンの声のサンプリングなんですよ。うまいこと切り取って会話を成り立たせてます。

本来の文脈から切り取られて不穏な会話を繰り広げるスーパーマンとチャーリーブラウンキモすぎません?この発想するblockheadキモすぎません?

余談ですが実はこのスーパーマンのセリフ、エミネムも全く同じところをサンプリングしてrap godのイントロに使ってます。スーパーマン人気ですね 

そしてこの次の曲がSunday Seance。このアルバムで一番怖い。夕方に聞きたくない。謎の子供のハミング消え入りそうで怖いし、妙に温かみのあるリフもすべての音が人を夕焼けの中に消し去ろうとしてますね、これは。

そして少し飛ばしてtriptych,pt1

ダメでしょ、イントロから既にピアノと意味のわかんないピロリロカランコロンこわいし。

そして中盤の「there is no, there is no great love」の歌声。絶望かよ。この世界観で愛さえないのかよ。

この声もサンプリングなんですが、元を聞くと加工されてない生身の人間の声だし曲調も普通なので失恋の曲かな?って感じでここまで怖くはないんですが、この極端に上げられたピッチと既に怖すぎる曲調で同じ言葉なのに絶望感が違います。そしてそのあと入ってくるクワイアみたいなのやめよう。こわい。

そしてそのうちクワイアにthere is no great loveが加わってダブルパンチ、更に様々なピッチのthere is no great love達がやってきて、たっぷり絶望感を与えてpt.2に入ります。

 

このアルバム、孤独な恐怖感の表現がうますぎると思います。しかも手法も変わってて曲のほとんど全てをダイレクトサンプリングしてますが、サンプリング元とは全く違う曲になってる。むしろ元の曲と聴き比べる楽しみも加わってより 一層楽しい。

 

ちなみに次のアルバムのdowntown scienceについてるDVDに一般募集で集まったmusic by cavelight全曲MVが三パターンくらい入ってるんですが、まあ、見なくていいかなという感じでした。中にはたまにいいなって言うのもありましたが。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

music by cavelightの曲をいくつか置いて今日は終わります

Insomniac Olympics

https://youtu.be/subJNIByGuA

You've got maelstorm

https://youtu.be/k9Wa9A-P4OQ

Sunday seance

https://youtu.be/QSOp-j2c3eE

triptych, pt1

https://youtu.be/R_0WRtiE28Y